私の歴史探訪 35. エンニオ・モリコーネ

エンニオ・モリコーネ

今月の6日、91歳で亡くなった。

ニュー・シネマ・パラダイス』(伊: Nuovo Cinema Paradiso)1988年公開、ジュゼッペ・トルナトーレ監督のイタリア映画の甘く切ない音楽を担当した人。素晴らしい映画音楽をたくさん残した作曲家だが、私はとりわけこの映画、この音楽が大好きで、サントラはもちろんいいけど、クリス・ボッティとヨーヨーマの演奏やJosh Grobanの歌で聞くのも気持ちいい。歌のイタリア語の歌詞を覚えてカラオケで歌ったりもした。

https://youtu.be/0rpxpkyqSGs

https://youtu.be/_CSSygRxvrg

あらすじは、映画監督が幼い頃の村の映画館での映写室の思い出から青年時代の失われた恋を回想する甘くほろ苦いストーリー。私の若い頃も、映画は大きな娯楽の一つで、年に数えるほどだけど、ある時は小学校のグランドで、ある時は小学校の講堂でといった場所で、町内の人が一堂に会して、覚えているのは「鞍馬天狗」だとか、殆ど部分部分のシーンしか覚えていないが、確か鰐淵晴子主演の「のんちゃん雲に乗る」(1955年)や松島ともこが出演していた「五木の子守唄」(1954年)などが記憶にある。改めて見ると、鰐淵晴子も松島トモ子も私と同じ歳(1945年)の生まれなんだ。10歳頃に銀幕に出ていたのか。

 町中がこんなに人がいたのかと思うほどに老いも若きも、子供達も大勢詰めかけて、ゴザを持って来ている人や鉄棒の上に登っている中学生もいた。ある種のお祭りのような雰囲気があった。このように、映画は今とは違ったその時代ならではの環境を伴って記憶の中にある。ニュー・シネマ・パラダイスのように、「切ない思い出」はくっついてこないけど。

そして今、コロナ禍の中で、大きな駐車場で、車の中でスクリーンを観るスタイルが復活している、というニュースを見た。このスタイル、かつて千里万博跡の駐車場で営業していたのを見たことがあるが、今やこれは時宜を得ているかもしれない。